臆病な子

 対人恐怖症を克服するには、何よりも「正しい知識」が重要です。対人恐怖症についての「正しい知識」は、対人恐怖症の「正しい解決方法」を導きます。

 対人恐怖症な子って、簡単に言っちゃえば「臆病な子」なんですよ。その臆病さがいちばん出やすいのが対人関係。強く出てくる子には従っちゃうし、絶対にイヤとは言えない。ぼくにも覚えがあります(笑)。

 もちろん心の中では不満が積もっているんですよ。だからこそ、きょうだいの前ではエラそうにする。ヨソの子の前で小さくなっている反動ですよね(笑)。

 親は、そんなわが子の気持ちがわかるだけに、「ふがいない」「たよりない」と思うんです。それはしかたのないことだと思います。

 でもね、対人恐怖症、臆病、ひっこみじあん……これは、けっして悪いことじゃない。悪いとすれば、それが原因で「こんなボクじゃダメなんだ」と劣等感を持つことです。

 とくに男の子は、劣等感を持ちやすいですね。「やり返しなさい!」と言われることも多いし、子ども自身にだって「男は本来、強くあるべきだ」みたいな理想がある。

 
 対人恐怖症を克服するには、何よりも「正しい知識」が重要です。対人恐怖症についての「正しい知識」は、対人恐怖症の「正しい解決方法」を導きます。

でも、実を言うと男の子のほうが対人恐怖症やひっこみじあんになりやすいんですよ。女の子に比べて言語発達が遅れがちですし、母親が大事に育てすぎるから、自分から行動を起こす経験が不足しやすい。あと、大人でもそうですけど、女の子のほうが人間関係が上手です(笑)。

 だからこそ、「男は強くなきゃ」という理想と、「対人恐怖症な自分」という現実のギャップに気づいたとき、受けるダメージは大きいんです。不登校やひきこもりだって、男の子のほうがはるかに多いでしょ?

 ですから、親は「ふがいない」と感じても、そのイライラを子どもにぶつけてはいけません。そんなこと、本人が十分自覚しています。それより、その性格のいい部分を認めてあげましょう。


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